体調悪く初日行けずだったがやっと見れた。
それは無理だろ..のアクションを数発盛り込んでくれた所は相変わらず良かった。(ex. ローマ市街地の爆弾追走劇、ラストのダムからの高速落下ダイブ,などなど)だだ過去作に比べると若干既出のアクションの類似な気もするので個人的にはもーっとぶっ飛んだやつが欲しいかなとは思った。まぁ完全にワイスピの過去作によって求める水準が上がってしまっているだけだが…
あとネタバレになるので詳細伏せるが前作に続き麻薬(比喩です)に手を出してしまった所は若干やはりもやもやもする。
ファミリーの今の絆があるのは過去の犠牲によってより強固になってきた所があるはずではないだろうか。
こうも失われたキャラクターが簡単に(某シリーズのマルチバースばりに)復活できてしまうと最早、今後誰かが誰かの犠牲のために命を落としたとしても、見ている側からしたらまたどこかで戻ってくるんでしょ?と思ってしまう所があるのは避けられず、そうした時の喪失の感情は一体どこを彷徨えば良いのだろうか。
これだけ大きなシリーズ作品になれば今回の決断は最早前作の時点で想像に難くない展開だったが、まあそうした方向性に舵を切ることによるリアリティの欠如は否めないとは思った(まあこんだけ非現実的なアクションやってるので最早リアリティ云々いうのがナンセンスなのかもだが…)利益追求とこの辺りの作品性とのバランスは今後もついて回る問題だと思った。
⚠️以下ネタバレを含めますのでご注意を⚠️
・上述の麻薬とは最後の最後に登場したジゼルを指す。ワンダーウーマン手前で世界的にガルガドットが名を上げたのがこのシリーズのこの役だとは思うので、ジゼルが命を落としてからこのシリーズも彼女も更に人気を獲得したとなればスタジオ的に再度登場してもらおうと思うのは自然な流れだとは思う。(前作のハンの復活は最早その布石でしかないよなと..)とはいえこんな簡単に復活してしまうのもハンが復活した時にそんなに批判もなかったからなのかなとも予想する。(と、まだ最後に風貌が完全ジゼルの人物が登場したまでなので、本当に過去の彼女と同一人物とは言いけれないけど…実は一卵性の双子姉妹、とか超高度な変装的なのもありうるし…まあ多分本人だとは思うけど)マルチバースのジゼルでした,なんてオチでないことを願うのみ。
・ストーリーとしては、冒頭にガッツリとシリーズ作品の一部を引用して今回の敵役に当たるジェソンモモア演じるダンテドムとの因縁をしっかり描写したのは良かったと思うし、各所で過去作の要素を過去作以上に反映してるのは良いと思った。
・ジェイソンモモアはナイス起用でした。絶妙に強面&ガチムチなのに愛嬌ある所が素晴らしい。
・ジョンシナ演じるおじさんとドムの息子さんB君とのタッグはほのぼのともしつつ見ていて気持ちが良かった。そして2人の絆をしっかり描いた後でおじさんが命を落とす展開も良かったと思う。(結果おじさんが命を落として無ければ今回のダンテの復讐が全く成立しなくなるので。)
・個人的にはステイサムファンなのでもっとデッカードのアクションが見たいっす。次作に期待。
その他
・果て、ミア=ドムの妹はBをおじさんに預けてどこへ行ったんだ?
・この作品の女優陣は皆さんかっこよくて好き。特にラムジー役のナタリーエマニュエルさんの理知的な所と目が素敵。
・最後の高速でのカーチェイス時、ダンテの車にB君が車内に囚われているのを知りながらドムが敵ヘリをぶん回して激突させてるのには吹いた。
・見終わってから知ったけど、ポールウォーカーの実の娘さんメドウウォーカーさんがカメオ出演してるらしい。どこだろ..
・シリーズ的には初めて?一作品で完結でなく、次回以降でちゃんと回収するスタイルは面白いなと思った。10作目ともなるとシリーズをいかに強固にして次を見てもらうかをより意識せねばいけなくなったということだろうか。
・ラスト、ドウェインジョンソン演じるホブスの登場には驚いた。どこまでほんとか知らないがこれ見るとヴィンとの決別から今作、次作出ないと見られていたらしいですね。ストーリー的には次作で暴れそうなので二人の仲も多少改善したという事なら良いですが。
https://theriver.jp/vin-vs-dwayne/
真面目に突っ込むと色々と言いたくなるところはあるが(ドムは後ろ盾ない状態でどうやって国を移動してんや?とか)それを言い出すとこういうアクション大作は大概成立しないので細かい点は忘れて楽しむのが吉ですね。
いずれにしろ楽しむには楽しめたので次回も期待したい。
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